7つの習慣 - Wikipedia
『7つの習慣』(ななつのしゅうかん,The 7 Habits of Highly Effective People)は、スティーブン・R・コヴィーによって書かれ1996年に出版された書籍。原著の初版は1989年。
ジャンルはビジネス書とされる場合が多いが、成功哲学、人生哲学、自助努力といった人間の生活を広く取り扱っており、人文・思想、倫理・道徳、人生論・教訓、自己啓発などに分類される場合もある。表紙のタイトルの下に『個人、家庭、会社、人生のすべて--成功には原則があった!』と表記され、『成功には原則があった!』の部分が副題とされる場合もある。帯には版によっていくつかの種類があり「この本を読むことは、あなたの人生における最高の冒険になるだろう。」「全世界1500万部突破の名著が教える永遠の人間学」などと謳われている。原著は英語。訳はジェームス・スキナーと川西茂による。
38ヶ国語に翻訳、全世界2,000万部、日本でも累計130万部を売り上げベストセラーとなる[1]。さらに、2002年の『フォーブス』誌「もっとも影響を与えたマネジメント部門の書籍」のトップ10に、『チーフ・エグゼクティブ・マガジン』誌「20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書」のひとつに、2008年の『プレジデント』誌『どの本&著者が一番役立つか』という特集の1位に選出される。
[編集] 書誌情報
今までに4種類の特典付き書籍が限定発売されている。
さらに2011年(平成23年)年に別冊宝島の「まんがと図解」シリーズからも出版された。
また1990年(平成2年)に『人生を成功させる7つの秘訣』と題する、同じ原著の日本語訳が日下公人と土屋京子により翻訳され出版されたが、現在は絶版となっている。
4つの部、11の章で以下のように非常に巧みにまとめられている。以下に見出しとその大まかな内容を箇条書きにする。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
十代のサッカー脳震盪
[編集] 第一部・パラダイムと原則について(Part 1 Paradigms and Principles)
[編集] インサイド・アウト(内から外へ)(Inside-Out)
- 一次的な真の成功とは、優れた人格を持つことであり、社会的な成功、表面的な成功(才能などに対する社会的評価)、個性の発揮、コミュニケーションのスキル、他に影響を及ぼす戦略、前向きな姿勢などは、二次的なものである。
- 人が物を見る時には、ある種のレンズのような物(パラダイム)が存在し、それが認識、理解、解釈、行動、態度を決めている。従って、そのパラダイムを転換させることにより、自分のあり方を大きく変えることができる。
- 人生には原則というものが存在し、その原則に従うことにより、大きな効果を得ることができる。原則の例として、人が成長するためには、それぞれに時間がかかり、どの段階も飛ばすことのできない順序立ったプロセスを踏まなくてはならない、などが挙げられる。
- インサイド・アウトとは、自分自身の内面(インサイド)、パラダイム、人格、動機などを最初に変え、それから、外側(アウト)、他人や環境を変えるということである。
[編集] 小児健忘症
29">人生の扉を開く「7つの習慣」(The Seven Habits--An Overview)
- 習慣がいかに強力であるかを説明する。またその習慣の定義。
- 7つの習慣の概要。私的成功とは、依存状態から自立することであり、第1,第2,第3の習慣が含まれる。自らで効果をつくりだす、ということ。公的成功とは、自立した人間が相互に依存することであり、第4,第5,第6の習慣が含まれる。2人以上の人間が協力し、一人でつくりだす効果よりも、より高い効果をつくりだす、ということ。再新再生には第7の習慣が含まれる。より高い効果をつくりだせるように自分を改善する、ということ。
- 効果性の定義。効果をつくりだすためには『効果をつくりだすことと、効果をつくりだすための能力とのバランスをとる必要がある』という原則がある。そして、その能力には主に物、金、人の3つがあり、組織での応用例を挙げる。
- この本の読み方についての2つの提案。1つは繰り返し読む本であり、一度通読して本棚にしまう、という類の本ではない。2つ目は、読者が本の内容を教わるのではなく、読者が本の内容を教えることを前提に読む、ということ。
- この本を読むことで期待されること。私的成功により充実した気持ちに満たされる、公的成功により人間関係が改善される、再新再生により真の自立、相互依存の土台をつくることができる、など。
[編集] 第二部・私的成功 (Part 2 Private Victory)
[編集] 第一の習慣・主体性を発揮する (Habit 1 Be Proactive)
- 自分の身に起こることに対して自分がどういう態度を示し行動するかは、自らで決めることができる。
- 問題解決に向け率先してことを行う。
- 自分の身の周りのことに対して、自分が動かされるのではなく、自分が周りの環境に作用を及ぼす。
- 自分がコントロールできないことでなく、自分がコントロールできる、影響を及ぼすことができる事柄に集中する。
- より良いものを持つのではなく、自分がより良くなる。
- 失敗したときに、自分の間違いを認め修正をはかる。
[編集] アトキンスから減量の結果
29">第二の習慣・目的を持って始める (Habit 2 Begin with the End in Mind)
- 第二の習慣は、生活の多くの異なる状況やレベルに当てはまるが、最も基本的な応用は、全てを測るための基準や尺度の枠組みとして、人生の最後のイメージ、光景、パラダイムを持って今日を始めることである。
- 万物にはまず人の頭の中で知的にものが作られ、それから実際に物的にそのものが作られる。
- ミッション・ステートメント(個人的な憲法、または信条)を作る。
[編集] 第三の習慣・重要事項を優先する (Habit 3 Put First Things First)
- 第2の習慣を身に付けたなら、それを具現化し、自由意志を発揮し、毎日の瞬間瞬間において実行する。
- 価値観に調和した生活を送るために、効果的な自己管理を行う。
- 重要だが緊急でない活動を行う。
- 重要でない活動に対してノーと言う。
- 人に仕事を委任する。
[編集] 第三部・公的成功 (Part 3 Public Victory)
[編集] 相互依存のパラダイム (Paradigms of Interdependence)
- 第4,第5,第6の習慣を達成するためには、他人との信頼を築く必要がある。
[編集] 第四の習慣・Win-Winを考える (Habit 4 Think Win/Win)
- Win/Winとは、自分も勝ち、相手も勝つ、それぞれの当事者が欲しい結果を得る、という考え方である。
- 自分の立場を主張をする勇気と、相手の話を聞いて感情移入をする思いやりのバランスを取る。
- すべての人を満足させることが可能である、という考え方を持つ。
[編集] 29">第五の習慣・理解してから理解される (Habit 5 Seek First to Understand, Then to Be Understood)
- まず相手を理解するように努め、その後で、自分を理解してもらうようにする。
- 自分が他人に影響を与えるために、自分が他人に影響される。
- 人が他人の話を聞く時にしてしまう自叙伝的な反応。
- 感情移入を行い人の話を深く傾聴する。
- 効果的にプレゼンテーションを行うための方法。
- 一対一の時間を設けコミュニケーションを図る。
[編集] 第六の習慣・相乗効果を発揮する (Habit 6 Synergize)
- 相乗効果とは、全体の合計が各部分の和よりも大きくなるということである。
- 自分と他人との意見に相違が生じた時に、自分の意見を通すのでなく、他人の意見に折れるのでもなく、第三案を探し出す。
- 自分と他人との相違点を尊ぶ。
[編集] 第四部・再新再生 (Part 4 Renewal)
[編集] 第七の習慣・刃を研ぐ (Habit 7 Sharpen the Saw)
- 人の持つ4つの資源(肉体、精神、知性、社会・情緒)を維持、再新再生するという習慣。例として、運動(肉体)、価値観に対する決意(精神)、読書(知性)、公的成功(社会・情緒)などが紹介される。
[編集] 再びインサイド・アウト (Inside-Out Again)
- 著者と彼の妻が経験した深いコミュニケーション。
- 今までの世代で得た良い物は残し、悪い習慣は改め、次の世代に引き継いでいく。
- 人間は自らを完成させることは出来ず、探究に終わりはない。
7つの習慣では、多く文が引用されている。主な引用文は、以下の人たちからのものである。
[編集] インサイド・アウト
[編集] 人生の扉を開く「7つの習慣」
- 厳密にはニコマコス倫理学の内容が'Will Durant'の著書"The Story of Philosophy"で書かれ、その言葉がそのまま、7つの習慣で引用される。(p76)
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